2019年度のカナダ釣行のご報告です。
今回は前年度と同じテラスのロッジに滞在し、4日間釣りをしました。
飛行機は例年通り、千歳→成田→バンクーバー→テラスと乗り換えて向かいます。
空港からロッジへ行く途中、食料や飲み物など必要な物を揃えてロッジに向かいます。
無事ロッジに着きオーナーのダレンと挨拶を交わし、今年度の状況を聞いて驚きました。
今年は異常気象で10月にもかかわらず冬が来てしまい、標高が高い地域では既に1m以上の雪が積もり、数日前には気温もマイナス14度と極寒の状況です。
前日には大雨が降り、どこの河川も大増水していて釣りが難しいとの事。
そしてメインターゲットであるスティールヘッドがほとんど遡上しておらず、50年に一度クラスの不調と聞きました。
今まで何度かシビアな状況はありましたが、ここまで酷い事は初めてです。
スティールヘッドは厳しいが、コーホ(シルバーサーモン)は大当たりの年だからそちらを狙ってみては?とダレンが提案してくれました。
今年のコーホは例年になく特大サイズで、体長は約90cm以上、重量は20lb以上のコーホが狙えるとの事でした。
今まで何度かコーホは釣っていますが、平均で約75cm前後です。
コーホはとても引きが強く、ヒットした直後に連続でジャンプを繰り返して力強く走っていきます。
個人的にスピードはスティールヘッド、パワーと耐久力はコーホといった印象です。
平均サイズでも高番手のロッドを終始グリップまで絞り込むような力強い引きを見せてくれる魚ですので、特大サイズが釣れるとなるととても楽しみです。
予定としては最初の2日間はスティールヘッド狙い、残りの2日間はコーホ狙いで行く事にしました。
どこの河川も河口から近く、フレッシュなスティールヘッドとコーホが狙えます。
翌日から釣りを開始するも、誰にもスティールヘッドのアタリがありません。
例年沢山釣れるドリーバーデンの反応もなく、どこのポイントも生命反応が無い状態が続き初日終了。
翌日もポイントを変えて挑戦しましたが、前日に続き全く反応がない状態でした。
3日目は予定通りコーホがいるというポイントへ。
全体的に流れがゆったりしています。
ポイントへ着き観察していると、コーホがジャンプしているのを発見。
3人で順番にポイントを流していくと、同行者に早速ヒットしました。
ヒット直後にジャンプを3度繰り返し、下流へ向かって突っ走ります。
ダブルハンドロッド(#8/9)で限界までブレーキをかけるも、あっという間にバッキングライン突入です。
約50mほど走ったところで止める事ができ、そこから強烈なやり取りが始まりました。
2日間ほどノーフィッシュという事もあり、全員のテンションが一気に上がります。
約10分ほどのやり取りをした後、ガイドのグレッグが無事にランディング。
90cmを越える見事な魚体でした。
その後も2日間の運気が溜まっていたのか、連続で大型のコーホがヒットしていきます。
私にも今までキャッチした事がないサイズのコーホがヒットし、強烈な引きを楽しみながらキャッチする事が出来ました。
河口から近い影響か、釣れたコーホ達にはシーライスが付いています。
その後も釣りを続けると、1mを遥かに越える大きな魚体がライズしました。
アザラシかな?とも思ったのですが、グレッグに聞いてみたところ正体はキングサーモンとの事。
どうやら先日の大雨でまとまって遡上してきたそうです。
グレッグが最後にキングサーモンを見たのは8月上旬と言っていました。
これはチャンスと思い、流れが速いポイントでキングサーモンを狙ってみる事にしました。
ウェイトの入った大型チューブで広範囲にスイングをかけます。
すると同行者がすぐにヒットし、ロッドが弓形に曲がります。
コーホとはまた違った力強い引き方で、すぐにキングサーモンだと分かりました。
ロッドに最大限負荷を掛けた状態で十数分が経ち、根競べの末やっとランディングする事が出来ました。
初めて見るキングサーモンの大きさに驚き、周辺の釣り人達はこちらに集まってきて同行者に祝福の声をかけます。
まだまだ釣れそうな雰囲気だったので続けてキングサーモンを狙う事に。
再度同行者に最低30lb以上はあると思われる大型のキングサーモンがヒットするも、次は全く何も出来ずにラインブレイク。
20lb以上のラインが簡単に切れる程のパワーでした。
とても良いタイミングに当たり、全員で夕方までに合計4本のキングサーモンがヒットしました。
3日目にコーホとキングサーモンで最大限楽しむ事ができ、チューブフライの威力を再認識できた釣行となりました。
流れの緩いポイントから速いポイントまで、状況に合わせて使い分け出来る事が出来ます。
シングルハンド~ダブルハンドまで、ラインシステムを選ばないのも良いところです。
3日目にコーホとキングサーモンで最大限楽しむ事が出来たため、最終日は全員でスティールヘッド狙いへ。
様々なポイントを狙いましたが、私は結局スティールヘッドには出会う事が出来ませんでした。
今回の釣行では2つのパーティに分かれて違うポイントを回りましたが、全員大型のコーホを複数キャッチする事ができ、全体で2本のスティールヘッドをキャッチする事が出来ました。
今年は例年になくシビアな状況でしたが、全員が釣れてとても良い釣行になったと思います。
来年度のカナダ釣行(10月)も募集しております。
興味がある方は是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。